大平山のパノラマ写真集２００７・６月編（４）

■　場所と日時は差し控えますが、お花の山の宿命なのか、今回初めて盗掘現場を目撃してしまいました。　まず下っていると、女１・男３のグループが休んでいました。それがまたパッと見た瞬間誰でも違和感を持つような変なグループです。ザックに釣り用のベストなんか着ちゃっていかにも登山者風を装っていますが、その様が何とも言えず「浮いて」いるのです。

　その中の口の飛び出た男性が「こんにちは」なーんてイッチョ前に挨拶してくるもんだから、こちらも「こんにちは」と返しましたが、すれ違ってから姉と、「怪しいね。盗掘君かい？」と話していました。　で、少し下ったところはお花畑ゾーンです。私達の歩みも亀のようなノロノロに変わりました。すると下からチリンチリンと鈴の音が小さく聞こえます。その時は普通に、「ああ、誰か登って来ているんだな」と単純にそう思いました。

　でもノロノロ下っていても一向に登って来る登山者は現れません。あれ？おかしいな？ずーっと鈴の音は聞こえているんだけどなぁと、視線を何気に登山道ではないお花の斜面を見下ろしてみたら・・・！　なんとそこに一人の男性が歩いているではありませんか！

　これは出来れば見たくなかった光景です。　最初は手元にプラスチックのような硬い筒状のものが見えたので、それがレンズで写真でも撮っているのかと思いたかったのですが、おもむろに何かを拾ってそれに入れ、更にそれをガサガサガサとビニール袋に包んでいやがります。

　　　「うわっ、盗掘だ！」

　現行犯です。これは間違いようがありません。きっと上で休んでいたグループの仲間の一人なのでしょう、人が見ていようが気にする様ではありませんでした。盗掘し終わると歩きタバコで余裕の一服です。

　うぬぬ、悔しながらその通りでございます。こちらは何も出来ずにただ見ているだけでした。それでも悔しすぎるので、ズームカメラを最大限に利用して写真を撮ってきてやりました。（一時期ｗｅｂでも公開）　うむむ、さすがズームカメラです。きっと知り合いが見たら一発で分かるくらいにはしっかりと撮れていました。　その写真がまた気持ち悪い！生き方が体全体に表れているかのようにじつに気持ち悪いのです！しかもばっちりカメラ目線だし！

　うえっ！写真を思い出すと気分が悪くなりますが、それもせっかくなので、思い出すたびお呪いの念を送るようにしました。少しは効き目があって、タンスの角に足の指でも思い切りぶつけてくれたらちょっとは嬉しいかなと思います。（それがバチってもんです）

■　もうそれから私達はすっかり気分を害して、気疲れモードで登山口まで下りて来ました。　どれどれ、盗掘どもは登山届なんて書くのかしらと名簿を見てみると、町名と名字しか書いていませんでしたがちゃんと律儀に記入はしてありました。　それが人数「６」となっています。

　　　「・・・６！？」

　私達が見たのは、女１・男３＋男１の合計５人です。それが「６」と言う事は～～～～～。　げげっ、あと他にも一人どこかにガサガサ入り込んで盗掘していたと言う事です！　ぞぞーーーーっ、最後の一人、姿かたちがどこにも見えなかったって事がまた輪をかけて気持ち悪いです！（大物かも）

　もう気持ち悪すぎて、ついでに車の写真も全部撮ってきました！　倶知安って札幌ナンバーなんですね！　皆さん知ってました！？



	ミヤマオダマキ
タチカメバソウ

エゾシモツケ





ヒロハクサフジ



ムラサキモメンヅル





まだ半分ありますが　ここまで下りればかなり安心できます