到着すると、これがまた期待以上の素晴らしいお天気！快晴・無風に十勝連邦もクッキリです。「こりゃいいぞ〜〜」と順調に二段目まで登り、素晴らしい展望を楽しみつつ休憩です。　よしよし、ここから見た山頂がとても近くに感じます。登っている人もトレースもしっかりと確認でき、登頂は楽勝ムードでした。

　「じゃあ出〜発〜！」と張り切って歩き始めましたが、１０歩も行かない内に風がビュビューッと吹いてきました。「うわ寒っ！」慌ててアウターを着込みます。　思えばこれが、これから起こりうる強風の前触れだったのでしょう。山頂部にも雪煙が見え始めました。でも三段山以外は相変わらず皆クッキリでしたので、「そのうち止めばいいな」くらいにしか思わず、私達は引き続き登り始めました。

　しかし、風は止むどころか徐々に強くなり、近そうに感じた山頂へもなかなか近づきません。・・くそっ、近く感じたのは真正面から見ていたせいでした。　斜度が上がるにつれ風もドンドン強くなって来ます。後ろから追い付いてきた御夫婦も「山頂危険じゃないでしょうか？」と言っています。しかし、その山頂はホントにすぐ目の前です。「とりあえず行ってみます！」と先に進みましたが、風が強く、立ち止まる回数も断然増えてきました。

　「キ・キビシーーーっ！」とついに根を上げると、後ろの御夫婦は既にシールを剥がして下る準備をしていました。