大千軒岳 -だいせんげんだけ- （標高 １０７１．６ｍ） （松前新道〜旧道コース・縦走）
函館から松前に向かって国道２２８号線を進み、白神岬を過ぎ松前町に入って、及部川に架かる橋の手前で右折して、道道６０７号線「石崎松前線」に入ります。 道の分岐などにある「大千軒岳登山口」の案内板に従って奥へ奥へと入って行きます。 途中にある「入林監視所」で記入し、更に奥に入って行くと、「大千軒岳旧道登山口」です。
※ 「道々石崎松前線」は石崎からの道が通行止めの為、松前側から入りました。 新道〜旧道コース側はかなり酷い悪路を想像していましたが、概ね補修されているようで走りやすかったです。
今朝はどんよりとした曇り空で、車で移動中も周りの山は雲の中です。ちょっと気分は憂鬱ですが、登山口前の駐車スペースに車を置いて出発です。
登り始めるとすぐ登山道脇にはギンリョウソウがたくさん咲いていて、とたんに憂鬱な気分もどっかへ吹き飛んでしまいました。早速お花モードに突入です。もうとにかく今回ほどギンリョウソウをあんなに大量に見た事はありません。いい加減にしないと先へ一向に進まないので、撮影はほどほどにしておきましょう。（と言いつつ、これがまたついつい撮っちゃうんですな）
綺麗なブナ林を眺めながらジグザクと登り、８４４ｍ地点まで来ると平坦な尾根道となります。途中右手奥に赤い鳥居のある場所 （この鳥居はなんでしょうか？）を過ぎ、緩いアップダウンを越えると「前千軒岳」の分岐があります。
前千軒岳への分岐を過ぎると、前方にお花畑の中に立つ十字架と大千軒岳が見えてきます。「千軒平」です。ちょうどここでガスっていた山頂も雲が取れてきてくれて、思わず「ありがとう」とお礼を言ってしまいました。 噂どおりのシラネアオイの大群落を眺めながら、ゆっくり休憩したあと山頂に向かいます。 （千軒平は「知内川コース」との合流点でもあります）
旧道は静かなコースでしたが、お花畑から山頂までは知内コースや新道コースからの登山者で賑やかな道です。足元や周りに咲くお花を眺めながら進み、山頂手前の分岐を右手に進むとすぐ山頂に到着です。 ※左手側は千軒清水（湧き水場）への道です、寄ってみますか？
大千軒岳山頂からは七ツ岳や駒ヶ岳など道南の山並みや、津軽海峡越に東北の山までも見渡せるようですが、この日は霞んでいて遠望は利かず、道南の地理にも疎いので山座同定はまったく出来ませんでした。
帰りは、ちょっと急だけど距離は短い新道コースをとことこ下って、新道コース登山口から林道を３ｋｍほど歩くと （３０〜４０分？）、車を停めた旧道登山口に到着です。
※ この日の大千軒岳は、他の登山者の方も「こんなに蚊が多いのは初めて！」っていうくらい凄い数の蚊が群がっていました。お花と虫は時期が重なりますので虫対策は万全に！
（撮影登山日 ２００５年 ６月 １９日）
